ベッドの下は、埃をはじめとしたゴミが溜まりやすい場所です。快適な寝室環境をつくるためにも、ベッドの上や周辺だけでなくベッド下も清潔に保ちたいもの。本記事では、ベッド下に埃が溜まりやすい原因にくわえ、便利な掃除アイテムや掃除しやすい寝室環境のつくり方、掃除の頻度について解説しています。
ベッド下にはなぜ埃が溜まりやすいの?
埃は、部屋のなかでも風通しの悪い場所に溜まります。また、室内の埃は衣服をはじめクッションやカーペット、毛布や掛け布団といった繊維製品から発生します。ベッドの下は風が通りにくく、衣服やクッション、毛布なども近くにあるため埃が溜まりやすい条件が揃っているのです。
また、ベッドの下に溜まりやすいのは埃だけではありません。身体から剥がれ落ちた垢をはじめ、髪の毛やフケ、ダニの死骸、屋外から侵入してきたカビの胞子や花粉などハウスダストもベッドの下に蓄積されます。これらが蓄積されると、健康面や安全面の様々なリスクにつながる可能性があり、注意が必要です。
ベッド下に埃が溜まることで考えられるリスクとは
ベッドの下に埃が溜まることで考えられるリスクは、以下のとおりです。健康や安全を守るためにも、ベッドの下の埃は定期的に除去しましょう。
||||健康面で大きなリスクがある
埃にはダニの死骸やカビの胞子、花粉などのハウスダストも混ざります。くわえて、風通しの悪いベッドの下には湿気も溜まりやすいもの。埃と湿気が結びつくことでカビが発生する原因にもなります。埃やカビを吸い込んでしまうと、咳やくしゃみなどのアレルギー症状が出たり、呼吸器の疾患につながったりするおそれがあります。
参考:呼吸器の病気│一般社団法人日本呼吸器学会
||||トラッキングによる火災発生のおそれ
トラッキングとは、コンセントとプラグの隙間に蓄積された埃から発火する現象のことです。埃が空気中の湿気を吸い込み、その湿気に反応して電気が漏電することで発火につながります。「ベッドの下に埃が溜まっている」「ベッドの下やその近くにタコ足配線でコンセントが密集している」という状態には、特に注意が必要です。トラッキングにより、火災が起こる可能性があります。
||||シミや頑固な汚れに変化する
溜まったばかりの埃は、比較的簡単に取り除けます。しかし、埃を長期間放置すると落としにくいシミ・汚れ・カビなどに変化することあります。これは、埃が湿気や油分を含むことで起こります。頑固なシミや汚れ、カビなどへ変化する前に、定期的な掃除で埃を除去する必要があります。
住環境に危害を及ぼす主なカビの種類とは
ベッドの下の埃は、カビが発生する原因にもなります。室内に発生するカビの種類としては、以下のものが挙げられます。
||||コウジカビ
空気中に多く分布している種類のカビの一種です。パンやお菓子などに発生するカビで、見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。毒性はないカビですが、他の有毒なカビと一緒に発生している可能性もあるため注意しましょう。また、アオカビの中には医薬品で使用される「ペニシリン」を含んでいるカビもあります。
||||クロカビ
アオカビと同じく、屋内でよく見かけるカビです。湿気の溜まりやすい水回りやエアコン、結露しやすい窓ガラスの近くにあるカーテンなどに発生します。湿度や温度、カビの養分といった条件がそろえば、衣類やマットレス、毛布などに生えることも。アオカビ同様毒性はないものの、エアコンに発生するとカビを含んだ空気を吸い込むことになるため、健康に害を及ぼすことも考えられます。
||||ススカビ
黒いスス状のカビのことです。他のカビと同じく湿気の多い環境を好み、屋内では水場によく発生するのが特徴です。果実類やイモ類、穀物類などに発生し、これらを腐敗させる原因になります。また、胞子が非常に軽いため空気中に漂っていることも多く、エアコンに吸い込まれやすいカビでもあります。
||||ツチアオカビ
菌類としての正式名称は「トリコデルマ菌」といいます。枯れ木や畳の裏、住宅資材によく発生するカビで、室内をカビ臭くしてしまう原因です。畳を劣化させるカビであるため、和室や畳コーナーのある住宅は特に注意が必要です。
||||皮膚糸状菌カビ
人間の皮膚の表面にある「ケラチン」を分解できるカビの一種です。他のカビとは異なり、人間の皮膚や爪、体毛などにも発生するのが特徴。このカビは、水虫やぜにたむしなどを引き起こします。
||||ケタマカビ
木片や紙、繊維質などを劣化させるカビの一種です。黄色や黒褐色の色をしています。「繊維劣化菌」として知られており、衣類や布製品は特に注意が必要なカビです。
ベッド下を掃除するにはどうしたら良いの?効果的なアイテムとは
ここからは、ベッドの下を掃除する際に役立つアイテムを4つご紹介します。
||||キャニスタータイプの掃除機
キャニスタータイプの掃除機を選ぶ際は、隙間までしっかり掃除できるタイプのものを選びましょう。たとえば、ホースの全長が140センチ以上のものであればベッドの下の隅々まで掃除できます。コードレスの掃除機を選べば、コンセントやコードの位置を気にせずベッドの下に掃除機を入れ込めて便利です。また、床にぴったりと伏せて隙間を掃除できるタイプの掃除機を選ぶのも良いでしょう。
||||スティックタイプの掃除機
ベッド下の掃除は、広範囲のゴミを効率良く除去できるか否かがカギです。そこで、操作性の高いスティックタイプの掃除機を選ぶのがおすすめ。縦だけでなく横にも90度倒せるスティックタイプの掃除機を選べば、床に貼り付いた埃や奥まった場所にあるゴミをまんべんなく除去できます。ヘッドの操作性が高いものを選ぶと便利です。
||||ロボット掃除機
ロボット掃除機を導入するのも手です。ロボット掃除機の高さは、5センチ~12センチほどで設定されているケースが一般的。ベッドの下の掃除に使用する際は、ベッドの下の隙間をしっかりと計測したうえでロボット掃除機を選びましょう。また、ベッドの下に収納物や電源コードなどの障害物があると、ロボット掃除機の動きが妨げられてしまいます。これらの障害物は、事前に片付けておきましょう。
||||ハンディモップ
軽くて扱いやすく、手軽にベッドの下を掃除できます。マイクロファイバー素材で汚れに強いハンディモップ、埃を吸着しやすい構造になっている化学モップが特におすすめです。軽く触ったり掃いたりするだけでも、埃や汚れを除去できます。選ぶ際は、持ち手の持ちやすさや形状にも注目しましょう。特におすすめなのは、筒状で適度な太さ(1.5~2.5センチ程度)があるハンディモップです。
ベッド下が掃除しやすいベッドとは?
ベッドの下に埃を溜めないようにするためには、ベッドそのものの高さや構造を見直すことも大切です。
||||ローベッド
ローベッドとは、床からマットレスの高さが20~30センチほどの高さでつくられているベッドのこと。ローベッドのなかでも、脚がついているベッドフレームを使った「ステージタイプ」のものであればベッド下の掃除がしやすく通気性にも優れています。ローベッドを選ぶ際は、ステージタイプのものを選ぶと良いでしょう。
||||パイプベッド
内部が空洞になっているスチール素材でつくられているベッドです。頑丈なうえに軽くて扱いやすく、組み立ても比較的簡単なのが特徴。ベッドを移動させやすいため、ベッドの下の掃除もスムーズに進められます。体力や腕力に自信がない方、女性にもおすすめのベッドです。
||||折りたたみ式ベッド
半分に折りたたんで移動または収納が可能なベッドです。敷布団やマットレスを敷いて使用します。使用しないときは折りたたんで部屋の隅に寄せておけるため、埃や湿気が溜まりにくい空間をつくれます。「部屋が狭い」「湿気がこもりやすい」という部屋で、特に重宝するでしょう。
||||キャスター付きベッド
ベッドの底にキャスターが付いているタイプのベッドです。少しの力で簡単に移動させられるのがキャスター付きベッドの魅力。固定ストッパーのオン・オフを切り替えることで、固定・移動を使い分けられます。すのこタイプ、折りたたみタイプなど様々な種類のものがあるため、自身の好みやライフスタイル、お手入れの頻度に合わせたキャスター付きベッドを選びましょう。
||||すのこベッド
底面がすのこ状になっているベッドで、通気性に優れているのが特徴。湿気がこもりにくいため、埃だけでなくカビの防止効果も期待できます。梅雨から夏場など、湿度が気になるシーズンに特におすすめです。折りたたみ式のすのこベッドを選べば、さらに効率良く掃除やお手入れを進められます。
||||電動ベッド
高さ調節機能がある電動ベッドを導入するのも手です。床面の位置・高さそのものを調節できるため、掃除機やハンディモップだけでなくロボット掃除機も使いやすいのが電動ベッドの魅力。掃除のしやすさはベッドの下やその周辺を、清潔に保つことにもつながります。
パラマウントベッドが提供する電動ベッドINTIME1000には、「ハイロー(高さ調節)機能」が搭載されている機種もあります。睡眠時にはローベッド風に高さを下げ、掃除やお手入れ、またはベッドから立ち上がる際には高さを上げるなど、シチュエーションに合わせて好みの高さへ調節可能。INTIME1000の詳細は、こちらからご覧いただけます。
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ベッド下を掃除しやすくするポイントとは
ベッドの下を掃除しやすくするためのポイントは、以下のとおりです。掃除しやすいベッドを選ぶことはもちろんですが、床やカーテンなどベッドの周囲に注目することも大切です。
||||掃除がしやすいベッドを選ぶ
高さが調節できるベッドであれば、ベッドの下の掃除がしやすくなります。また、パイプベッドやキャスター付きのベッド、折りたたみベッドなど移動させやすいベッドを選ぶのも良いでしょう。
||||床をフローリングにする
ベッドや寝具を設置する部屋は、フローリングの部屋を選ぶと良いでしょう。フローリングは、畳と比較するとお手入れが簡単で埃が溜まりにくい傾向にあります。掃除機や雑巾で手軽に掃除できるのにくわえ、フローリング用のドライシートを用意すればさらにスムーズに掃除できます。
||||こまめにカーテンを洗う・壁を拭く
カーテンや壁には、目に見えない埃や汚れ、繊維くずなどが付着しています。こまめにカーテンを洗ったり壁を拭いたりすることで、埃が蓄積するのを防げるでしょう。特にカーテンは、繊維くずだけでなく屋内外の埃や花粉、ダニの死骸などが蓄積されやすい場所です。最低でも、シーズンごとに洗濯することが望ましいです。
ベッド下の掃除頻度はどれくらいが良いの?
ベッドの周辺の掃除頻度は、「週に1度」を目安にすると良いでしょう。また併せて「月に1度のマットレスの除湿乾燥」も併せて行うことをおすすめします。
||||週に1度は掃除をする
最低限週に1度はベッドの下に掃除機をかけましょう。もしくは、掃除ロボットやハンディモップなどで埃を取り除きましょう。埃を取り除いたら、換気も行いましょう。掃除機をかけた10分~15分後に、窓を開けて換気するのがおすすめです。掃除機をかけた直後は、床の埃の一部が空気中に飛び散っているため少し時間を置いてから窓を開けるのがポイントです。
||||月に1度はマットレスを立てて除湿乾燥する
月に1度はマットレスを立てたりひっくり返したりして、湿気を逃しましょう。マットレスの風通しを良くすることで、埃やカビの発生を防げます。
||||水拭きしたあとは乾拭きをして湿気対策をする
床を水拭きしたあとは、清潔な乾いた布巾で乾拭きしましょう。ベッドの下だけでなく、ベッドフレームやヘッドボードまで丁寧に水拭き・乾拭きすることで、埃や汚れをまんべんなく落とせます。なお、乾拭きをきちんとしておかないと、水拭きした際の湿気が残り逆に不衛生な状態になってしまうため注意しましょう。
清潔で快適な睡眠環境へ
ベッドの下を清潔に保つためには、こまめな掃除を行うことが大切です。とはいえ、ベッドの高さやデザインによっては、頻繁に掃除することが難しいという場合もあるでしょう。
ベッドや寝具の新調をお考えであれば、INTIME1000を選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
INTIME1000であれば、ハイロー機能やリクライニング機能を搭載している機種もあり、ベッドの高さを細やかに調節できます。また、脚部のパーツも2通りあるため、掃除機はもちろん、ロボット掃除機に対応した高さにもでき、日々の掃除も簡単です。
この機会に、INTIME1000もご検討ください。
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